模擬患者研究会 SP養成について
SP研究会では、シナリオを理解して医療面接に適した模擬患者の養成を行っています。
SPは覚えたことをすべて言う必要はありません。医師(学生)が聞いた質問のみに答えます。
話すぎないように気を付けましょう。また、質問に即答する必要もありません。
・・・問 診 に な ら な い 医 療 面 接 を 行 う た め に・・・
・・・模 擬 患 者 が 必 要 で す・・・
体調が悪くなって受診したときに、主治医の先生から現在の状態を聞かれると思います。以前は、医師のからの質問だけで患者が自由に話すことは少なかったと思います。例えば、「熱はあるか?」、「頭痛はあるか?」など、「はい」と「いいえ」で答えられる質問が多かったようです。したがって、このような医師のからの質問形態を「問診」と言っていました。しかし、最近は、医師と患者のコミュニケーションが重視され、患者が自分の言葉で話す「医療面接」に変化してきました。医療面接は問診や病歴聴取より広い概念であり、医師と患者が良好な関係を築くために医学情報以外にも心理社会的側面についても配慮します。
医学生にとって患者のコミュニケーションはかなり難しい行為であって、医療面接を通して患者と良好な関係を築くためは、模擬患者さんに相手をしていただくトレーニングが重要です。模擬患者自身のトレーニングは、SP研究会で行いますが、模擬患者としての基本的な事項は以下の通りです。
❁1つの質問に対して、返答は1つのみであること
話し過ぎないこと。しかし、質問が一度に2つの時は2つとも答えます
質問が3つ以上の時は、答えるのは2つのみです
❁質問の意味を理解して、的確な返答ができること
標準的な模擬患者として、質問の内容が同様であれば、模擬患者間の返答も同様になります
シナリオの内容を十分に理解していないと誤った返答をしてしまいます
❁想定していない質問に対しては、アドリブで返答できること
シナリオにない質問にも臨機応変に答えることが求められます
❁返答する時間が早すぎたり遅すぎたりしないこと
シナリオを覚えてしまうと即答してしまうので注意しましょう
❁表情、しぐさが患者に相応しいか
演技は必要ですが、大げさすぎないように注意しましょう
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