センターのご案内

 島根大学クリニカルスキルアップセンターは、医学生、看護学生などの医療系学生、研修医、医師、看護師、薬剤師、検査技師などの医療専門職を対象に、医療に関する様々な技能トレーニングの機会を提供します。

センターの役割

 近年、医師不足、看護師不足、医療事故などの医療を取り巻く環境は厳しさを増しています。しかし、医療の知識や技術は経験が重要であり、従来型の医学教育では医療者の養成に時間がかかるばかりでなく、医療安全においても問題がありました。そこで、最近、安全で安心な医療を実践するために、多くの医療施設で医療技術の習得において患者さんに酷似したモデル人形(シミュレータ)を用いて十分なトレーニングを行ったうえで医療行為を行うようになってきました。島根大学医学部附属病院においても、学生および学内外の医療従事者を対象として医療技術の習得,向上を目的として,平成21年10月1日に特殊診療施設として「クリニカルスキルアップセンター」が新設されました。

 当センターは、

  1. 全ての医療に必要な基本手技の習得及び技術の向上を図る。
  2. 心肺蘇生などの救急救命に関する手技の習得および技術の向上を図る。
  3. 分娩、前立腺触診、眼底診察などの特定診療科における技術の向上を目指す。
  4. 医師、看護師およびその他の医療職におけるチーム医療の実践教育訓練を行うことを目指しています。

 そのために当センターでは,全ての診療科に共通する聴診,点滴,採血,吸引,導尿といった基本手技や,病院の内外を問わない心肺蘇生手技,各診療科に特化した特殊な医療技術などで医療シミュレータを使用し,実際の医療現場での臨場感を演出して、確実に自信を持って医療行為が行えるまでトレーニングすることが可能です。

 また,模擬ICUを想定して医師とコメディカルスタッフのチーム医療を図るために,高機能患者シミュレータを用いた様々なシナリオを経験するトレーニングも行います。対象は,医科学生,看護学生だけでなく,病院看護師,研修医等のすべての医療職員の参加が可能です。

 また,地域の医師,看護師,コメディカルスタッフの生涯教育にも活用を図ることとしています。我が国における医療シミュレーション教育は、医学部の臨床実習開始前の客観的臨床能力試験OSCEで取り入れられていますが、全ての医療系教育機関や医療機関で十分なトレーニングが行える状況ではありません。

 島根大学医学部附属病院クリニカルスキルアップセンターでは、何時でも誰でも必要な時に医療シミュレータによるトレーニングが受講できるように、専用の研修室を設置して、基本手技シミュレータ11種類40体、救急蘇生シミュレータ8種類75体、特定診療科シミュレータ8種類23体をメールで使用申請ができるようにしました。

 また、当センターの企画によるスキルアップセミナーを定期的に開催する予定です。安心で安全な医療を目指す医療従事者のスキルアップに当センターをご利用下さい。

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